下大沢 駿|Shun Shimoosawa

さよならプラタナス

2020

インスタレーション|トモ都市美術館

コンクリート製の碑、地図、ホース、じょうろ、水、など

 

展示会場の前を通る、東京都市計画道路補助線街路第132 号線は、道路拡張の工事が予定されています。
半世紀以上着手されていなかった計画が近年再始動し、立ち退きなどを巡って反対運動も起きています。
この地域の部外者である私は、都市計画の利権や有用性よりも、やがて伐採される街路樹の木々に感情移入をしました。
これ以上歴史を紡ぐことのないプラタナスは、私たち以上に都市計画に翻弄されています。
この展示は、会場内にめぐらされたホースを伝い、街路樹に水をやって労わるインスタレーションと、工事による撤去が予定されている木々にレリーフの石碑を供え、そのレリーフの様子を見守り記録した作品で構成されています。