下大沢 駿|Shun Shimoosawa

木曽山崎でヒッチハイク

2021

インスタレーション

木製パネルに油性ペン、樹脂製フィギュア、映像、など

 

東京都町田市にある木曽山崎団地を舞台に行ったプロジェクトを基にした作品を、町田市内で展示しました。
関東有数の団地であるこの地域では、日中若者の姿を目撃することは難しく、中でも女性の姿はほとんど見られません。

都市計画の破綻と直面する環境からの脱出について考察するため、ヒッチハイクをする女子高生のフィギュアを団地内に放置し、そのフィギュアが道ゆく人々によって動かされる痕跡をGPS 情報から追いました。

その一連の映像と、団地内の風景画で本作は構成されます。風景画は、耐光性の低い油性ペンで描かれており、展示中も刻々と蒼く色褪せます。本プロジェクトで団地外へと姿を消したフィギュアの移動距離は最長約15 ㎞を記録しました。