下大沢 駿|Shun Shimoosawa
2019
ガラス、アスファルト、土
(左から、歩道橋の下の土、川沿いの遊歩道に侵食した土、公園の案内板の足元の土、公園の木の根元の土、弥生時代の遺跡の上に建てられた地区センターの土)
ガラスの中の土は、私の住む街で採取し、目に見える生物や種子を取り除いたものです。
便利で快適な、郊外の新興地で過ごしてきた私にとって、「私たちは人工物の上で生きているのではなく、人工物で覆われた自然の上で生きているはずなのではないか」という考えは、あくまで仮説であると同時に切実な願いでもあります。果たして本当に、私の足元の舗装の下には土が広がっているのでしょうか。